出会い系で出会った男たち 2
時間は11時10分ほど。

なんでこんなに時間が過ぎるのが遅いのだろう…と考えてました。


「じゃ、またゲームしよ♪」

そういうヒサシ。

その横にぴったりくっついて盛り上がるユキ。

ゲームに賛同するタロウ。


もう本気で嫌でたまりませんでした。

1人だけ空気が違うんですからね。

着いていくもんじゃなかった…ユキといるとろくなことがない…

イライラし始めてました。


「じゃ、次王様ゲームね。」


「はっ?」


ヒサシの言葉にはっ?と言ったのはもちろんわたしですたい。

王様ゲーム、知ってますとも。

何度か友達としてひどいことになりましたもの。

街中で逆ナンをさせられたり、大声でママレードボーイ(若い子は知らないかもしれない…)を歌わされたり、地元のアーケードの端から端までヒールで猛ダッシュさせられたり、他のお客さんに「あれ?お兄ちゃん?」と間違ったフリして話しかけさせられたり…

思い出すとキリがない。

でもこんな友達とするような内容にならないことはわかってました。

こういう雰囲気のときって…下ネタですよね?????


「はっ?て知らないの?」

タロウが笑ってわたしに聞いてきました。


顔ちけぇ…。



「え、いや知ってるけど…まじでするの??」


「ヤダ~じゅり空気読もうよ~!!」

ユキの言葉。

…おめーにだけは言われたくないですから!!!!!!!!


しかし困った…

タツキちゃん、時間間違えて今すぐ電話してくれないかしら。

携帯でメールしようにもタロウが横で見てくるからバレるのだけは避けたいし。
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