出会い系で出会った男たち 2
そして会うのが早かったのはタツキでした。

メールを始めてわずか2週間。

わたしもタツキも、そしてヨウコも休みの日曜日に待ち合わせをしていました。

場所はヨウコの家の近くのコンビニ。

わたしもそこへ車で向かいました。

変装なんて全く必要ないのに無駄に黒い服にサングラスをかけていました。

昔、野球の観戦のときに買ったボールの形をした双眼鏡も持って行きました。

探偵気取りで今考えたらウザイです(・∀・)


そしてその日のタツキの服装は…


帽子→迷彩の帽子

トップス→迷彩柄のロンT

パンツ→オーバーオールの迷彩

靴→クロックス

ジャケット→ダウンジャケット(オレンジ)


想像してください。

最悪です。

わたしなら即効帰ります。


ヨウコは徒歩でここに来るとのこと。

目印はちょっとふくよかで、金髪だということです。

まだヨウコがきていないので近くにいるわたしにメールを送るタツキ。


《外に出たくない。》


(・∀・)そりゃそうでしょう。

あえてシカトしてやりました。

ひどいね、わたし♪


わたしはヨウコが来ないかとずっとキョロキョロしてました。

双眼鏡は使わず。

サングラスをはずして。

そのとき見えました。

金髪が。



え……

ちょっと待って…。
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