出会い系で出会った男たち 2
「ユキエ?」

話しかける男、もといヒデオ。

横で咳払いをして笑いをごまかしてるタツキをシカトしながら言いました。


『写メと全然違うくない?ちょ、マスクとって。』


熊本の中心でわたしは疑惑をかけてあげました。


「だから2人っきりで会いたかったのに。ゆっくり話すから。」


悪用ってことを?(・∀・)

冗談じゃない。


『いいけんマスク取ってって。何でマスク?意味わからんし。悪用しましたって言えば?早く取れよ。』


今まで伝えていませんでしたが実はわたし、口が悪いです(・∀・)

知ってるって?アハハ…

そして従うことにしたのかマスクを取るヒデオ。


ヒデオの顔はあの画像とは全く違う別人。

えぇーーーーーーーーーーーー!!ってくらい違う人でした。

まじふざけんなです。


「外見より中身じゃない?」


『嘘ついといて中身がいいってよく言えるね。わたし帰る。』


かっこよかったならわたしも女ですし、人間なので許しました。

ヒデオはですね…なんとも…残念というかなんというか…

亀梨くんの頭文字である”か”の字ほども似てません。



「は?せっかく出てきたのに…ちょっとくらいいいたい。」


焦ってわたしの手を掴んできやがるヒデオを手を振って振り払いました。


『ふざけんな、ボケ!!てめぇと美味しく酒が飲めるか!!騙した方は軽い気持ちでも騙された方は後味悪いのがわからんの?もうまじで帰る。』


悪用のこと、最初から気付いていましたが犠牲者顔したかったもっと最低なわたし。
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