出会い系で出会った男たち 2
ヒデオはそれから何も言わなかったので中心部へ向かって歩きました。

途中で後ろを振り返ったらわたしの後ろ約5メートルくらいにヒデオがいました。

目が合った、キモイ。

その後ろくらいにタツキがいました。

つーかなんでこっちに歩いてきてんだ、この男。

さっき逆から来たくせに。

急いでケータイを開きました。

メールがきてました。


[亀梨がお前の後ついてきよるよ!!]

タツキでした。

もう知ってるよ…


《ねぇ、これってついてきてんのかなぁ?店に入ってみる…。》

わたしはドラッグストアに入りました。

壁にかかってる商品を見ながら横目で入り口を見ました。


…ヒデオもいます。



危険だ、かなり危険だ!!

ストーキングだ!!!


そのときタツキが声をかけてきました。


「おっ、お前何しよっと??」

偶然っぽく言う彼。

彼も危険だと思ったのでしょうね。


『おぉ~、何しよっとて…買い物?ww』

笑いながら言うとタツキが


「俺、車だけん送るよ(・∀・)」

と飲む予定だから車で来てるわけないのにヒデオに聞こえるように言ってくれました。


『まーじーで?つーか今から暇なら飲みいかん?』

と誘い、予定通り予約した居酒屋に行きました。


ドラッグストアを出るときヒデオの横を通りました。

思いっきり目線はずしていました。

わたしはガン見してました。
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