スイッチ


「まだちょっと目、腫れてるな

痛くないか?」



そっと淳の指が伸びてきて、私の目元に触る



「だ、大丈夫!……心配してくれて、ありがとう」


ふっと笑顔になった淳に、今度は逆に目を奪われて、視線が反らせなくなった


けど……横からまた何やら視線を感じて見ると、ニヤニヤ顔の聡君の姿



「お前、そのニヤニヤ顔いい加減やめろよ、気持ち悪い!」



同じく視線に気づいた淳がすかさず突っ込む



「いや〜、ここまで見守ってきた身としては、ニヤけずにいられないだろ

けどさ、本当お前ら上手くまとまって良かったよ」



ニヤニヤした顔から一変、本当にホッとしたように優しく笑うから、淳も私も何も言えなくなってしまった



「ま、両思いになって幸せ絶頂だとは思うけど、イチャイチャはほどほどにしとけよ〜!」



今度はケラケラ笑って逃げながら、とんでもない言葉を吐き出した聡君に対し、


「聡〜!!」



すかさず捕まえに行った淳と真っ赤になって動けない私だった

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