スイッチ
「とりあえず、今日一緒に帰れるわけだろ?
そこで、少しはアピールしろよ!」
「アピールって言われても、、、淳相手にそんなの無理だよ〜
恥ずかしすぎる!」
だってずっと幼馴染だった相手に、好き好きアピールとか、恥ずかしすぎてできるわけ無い!
気持ち悪すぎて、絶対淳に変な目で見られるか、体調悪いのかって心配されるかどっちかに決まってる
「俺にいい案あるから、ちょい耳貸せ」
本当にいい案なのか、聡君は怪しい笑みを浮かべていたが、気になってしまう私は素直に耳を近づける
「、、、、で、、、、、、、するわけ、、、、で、、、しろよ?」
「ええぇっっ!ハードル高いって!!」
予想外の内容に、私の出せる最大級の声で反応してしまったその先には、、、
委員会のみんなの驚いた視線と、先生の眉間に思い切りシワを寄せた笑顔
「水原さん、、あなたそんなに当番したかったのね
ちょうど今、2日担当してくれる子がいなくて困ってたの
今空いてる、月曜日と金曜日の放課後当番、もちろんやってくれるわよね?」
先生の有無を言わさない雰囲気に勝てるはずもなく、
「も、もちろんです」
引きつった笑顔でこう答えるしかなかった、、、、
恥ずかしさと当番が嫌すぎて涙目になった私に、「バーカ」とさっきより呆れた表情の聡君がいたのは言うまでもない