スイッチ
ドキドキドキ、、、、
誰かを待つってこんなにも緊張して、心がムズムズするものなんだ
今私がいるのは教室
あと少しで終わるであろう、淳の部活を待っている所だ
あれから結局、先生に目をつけられた私は大人しく委員会に参加し、当番が大変な月曜日と金曜日の担当という災難が本決定して終わった
「じゃーな、宇美
さっき助言したこと、忘れんなよ!」
委員会が終わると同時に、私の災難の元でもある聡君はニヤニヤしながら肩を叩いて図書室を出て行った
聡君ってば、絶対面白がってるよね、、、
図書委員会の当番だって、結局一人要領よく一番楽な水曜日に決まってたし
私一人あたふたしてバカみたい
まぁ、本当のバカなのは自分でも自覚してるけどさ、、、
改めて自分の単純さとバカさ加減にため息をついた
「なーにため息ついてんの?」
座っていた私の頭の上に、ふわっと暖かい手が乗っかる
「へっ?」
不意打ちに驚いて振り返ると、
「ごめん、待たせたな」
部活を終えた淳の姿があった