スイッチ
どきーっ
少し走ってきてくれたのかな?
淳の額にはうっすら汗が浮かんでいて、暑いのだろう、制服の上はシャツ一枚で、袖を捲り上げてたくましい腕が露わになっていた
そんな姿にときめいてしまう私は、やっぱりもう幼馴染には戻れないんだな、と確信してしまった
「大丈夫だよ!私もさっき終わった所!」
普通に話せてるかな?
いつもの普通の会話なのに、バクバク心臓がうるさく音を立ててしまう
「良かった!じゃ、帰ろっか?」
「うん!」
少し遠慮がちに淳の少し斜め後ろについて行く
そしたら、
「宇美?どうしたんだよ、隣来いよ
俺歩くの早かった?」
って、そんな風に言われたら隣を歩かない訳にはいかない
「ううん、大丈夫!」
淳に続き靴を履き替え、隣を歩いて校門を出た
ドキドキするけど、さっきより近い淳の存在に嬉しくならずにいられなくて、淳の隣にいるのは、ずっとずっと私がいいなんて、小さな願望が生まれていた、、、