スイッチ
「でね、一番大変な月曜日と金曜日の当番になっちゃったの!
聡君は一番楽な水曜日なのにさー!」
最初は緊張でなかなかしゃべれていなかったけど、10分程歩きしゃべっている間に、少しいつもの雰囲気を取り戻してきていた
「聡はなんだかんだ要領いいからな
宇美は相変わらずな(笑)」
「これから毎週残らないといけないの辛いなぁ、、、」
「そっか、今日と同じくらいまで残るのか?」
「そうだね、たぶん同じくらいまでかかるかも」
それを考えると、ちょっと辛いなぁ、、なんて、今更ながら思ってきた
「じゃあ、これから月曜日と金曜日は帰り一緒な
これから暗くなるの早いし、こうやって一緒に帰った方が、宇美もおばさんも安心だろ?
今日みたいに宇美の方が早かったら、俺の部活終わるの少し待ってて?」
予想外の展開に一瞬止まってしまった
「え、、、いいの?」
「いいの?ってなんだよ(笑)
俺が提案してるんだから、いいに決まってるだろ?」
ヤバい、ヤバい、ヤバい、、、
これは少し良い感じっていうのかな?
なんか顔が緩くなってくる
「何?何か面白かった?」
「えっっ?」
思わず、自分の顔を包み込む
「いや、なんかニヤニヤしてるから」
、、、私、そんなに分かりやすいんだ