スイッチ
「じゃ、俺部活行ってくるわ」


そう言って、教室を出て行った男は
私の幼馴染、斉藤淳


なんでだろ

今迄何とも思ってなかったのに、
兄妹みたいな何でも言い合える関係だったのに

淳の優しさに触れた今の私の顔は、
誰が見ても真っ赤だと言うだろう


こんな状態に陥ってしまったのは、
ちょうど一週間前の放課後

私は下校しようと、
グラウンドの隅を歩いていた


グラウンドでは、
部活をする生徒の声が飛び交っていて活気で溢れている
< 2 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop