スイッチ
「えっ」
「それじゃ、また明日ね!」
目を見ることなく、自分の家に一目散に駆け込む
いつもの「ただいま」とか、手洗いうがいとか、そんなのもうどうでも良くて、一目散に階段を駆け上がり、自分の部屋に駆け込んだ
「や、、やっちゃった」
部屋に入った途端、さっき自分がしてしまった恥ずかしい光景を鮮明に思い出し、顔が火照ってくる
自分があんなことするなんて、信じられない、、、
けど、不思議と後悔はしていなくて、初めて触れた淳に、嬉しい気持ちがいっぱいだった
好きだから触れたいんだ
そして、いつか私に触れてほしい
そんな自分の気持ちに、もう嘘はつけない
つきたくない
ドキドキと胸が高鳴り、また新たな私の中の恋心のスイッチが入った瞬間だった