スイッチ
気づけばもう朝で、まだ眠たい目をこすりながら準備をする
そして、身支度を済ませて朝ごはんをかき込み、気まずい気持ちを持ちながら家を出た
俺はいつも部活の朝練があるから朝が普通の生徒より早い
とりあえず、登校は宇美とは同じ時間にならないから安心だ
それでも気になって、向かいの家を見てしまう
あいつ、今日はきっと寝不足だな
なんとなく、なんとなくだけどそう思う
そして、そのなんとなくの予感はほぼ100%いつも的中するんだ
これも長年の付き合いだからだろうな
ガチャリ
今まさに歩き出そうとした時に、後ろからドアを開ける音がした