スイッチ



「いや〜、けどだからか……今日、淳何か変だったもんな

あれは絶対、宇美の行動で意識しちゃってると思うぞ」




「………それは、良い意味で?」



そこが一番大事


"いきなりキスする変な奴"そんな意味で意識されたって全く嬉しくないから



「良い意味で!

男って単純だから、意外と簡単なことで意識して好きになっちゃったりするもんだからさ、案外淳もコロッと宇美に落ちちゃったりしてな」




フォローしてくれているのか、面白がっているのか、いまいちよくわからない聡君に疑いの目を向けると、それを感じとったのか、すかさず自分のフォローを入れてきた



「とにかく!
これからの対応が大事だと思うぞ!

正直、お前の気持ちは昨日の行動である程度バレた可能性高いから、それを上手く利用すべきだって」



「利用って……どうやって?」



「宇美のことだから、普段なら恥ずかしさを隠そうとして、冗談だったみたいに振る舞いそうだけど、それは絶対するなよ

ただの誰にでもキスする軽い女で終わっちまうから」



ギクッ



正直、その対応は自分がしてしまいそうなパターンで、このままじゃいけないと、聡君の話に真剣に耳を傾ける


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