スイッチ



淳って結構モテるのに、ずっと浮いた話なんかなくて、私だって今の気持ちを持つまでは、将来結婚できないんじゃないかって心配するくらい、恋愛に対して無関心だった


そんなだから、余計私の気持ちは届かないんじゃないかって不安な気持ちがあったりするんだ………



「とにかく、お前と淳には幸せになってほしいってちゃんと思ってるから、助言はいい加減になんて言ってないからな?」


「うん……ありがと」


そんな風に言ってくれるのは、純粋に嬉しかった




キーンコーンカーンコーン



そんな時、予冷が鳴って



「あ、やば教室戻るぞ!

とりあえず、宇美はいつも通りを心掛けて接すること、ただいつも以上に素直に、直球にいくこと!」


「うん!」


いつの間にか師匠みたいになっている聡君に、心の中でもう一度『ありがとう』と言った



そうして、教室から少し歩く所まで来ていた私たちは、少し駆け足になりながら、教室に向かった


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