スイッチ
外に出ると、辺りはすっかり薄暗くなっていて、日差しがないから少し肌寒く感じる
「少し肌寒くなってきたな」
淳も同じこと思ってる
そんなことにさえ、喜んでしまう
「だね
寒いのは苦手だから、ずっと暖かいままならいいのになぁ……」
「宇美は猫っぽいもんな」
「ね、猫?」
「うん
寒がりだし、牙向いてると思ったらゴロゴロ懐いたりするし、気分屋で宇美そっくりじゃね?」
「何それ!!バカにしてるの~?」
気分屋……それは間違いないかもしれないけどさ、、、
私はその言葉にショックを受けてるのに、淳はケラケラ笑ってるし………
やっと落ち込んでる私に気づいたのか
「バカにしてねーよ!宇美は可愛い、可愛い」
またいつものように、私の頭を撫でる淳
けど、いつもと違ったのは………