スイッチ
いつも隣にいる幼馴染の私が彼女かどうかって、一回隣のクラスの女子グループが聞きに来たこともあったっけな


今迄は「淳とはただの幼馴染!」って答えてたけど、今聞かれたら、私はなんて答えるんだろ……?



「……美…美」

うーーん


「おい、宇美!」


「わ!聡君びっくりするじゃん!」

そこには、淳の親友の相田聡君の姿が


「何度も何度も呼んでんのに、宇美が気づかなかっただけだろ?」

「あ、そうなの?

ごめんごめん」


呼ばれてるの全然気づかなかったや


「何ぼーっとしてるんだよ

淳も最近宇美が変だって心配してたぞ?」


「そんなに変かなぁ」

「何か悩みでもあるのか?」


悩み、、これは悩みなんだよね?

だって叶わない恋が始まってしまって、このどうしようもない気持ちの行き先が分からないんだもん


「悩みだけど、悩みじゃないような、、、

自分でもよく分からない感じなの」


あ、私が曖昧なこと言ったから聡君が困った顔してる

私自身がどうしたいのか分からないのに、他の人はもっと分からないよね
< 7 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop