スイッチ


それから色んな雑貨屋さんを回って、淳がプレゼントに選んだのは、淡いパステルカラーの石が埋め込まれた可愛いアクセサリーケース


何でも、朱莉ちゃんは最近アクセサリー集めにハマっているみたいで、よくアクセサリーを買ってくるらしい



淳が選んだプレゼントは私から見ても抜群に可愛いくて、きっと朱莉ちゃんも喜んでくれると思う




「宇美、一緒に選んでくれてありがとうな

本当助かったよ」



「いいえー!

お役に立てて良かった!

あと、これ私から朱莉ちゃんに」



「何?」



「アクセサリー集めてるって言ってたから、これ、ネックレスなの

朱莉ちゃん最近塾で忙しいって言ってたから、淳から渡してもらってもいいかなぁ?」




淳と一緒にお店を回っている間に見つけた、シンプルな誕生石の一粒ネックレス



淳のプレゼントと一緒に使ってもらえればと思って選んだんだ



淳の見ていない間にこっそり買ったもんだから、私がプレゼントを渡してきたことに淳はびっくりしていた




「いつの間に買ったんだよ……

宇美、わざわざありがとな

朱莉、喜ぶよ」




朱莉ちゃんは私にとっても可愛い妹みたいなものだから、喜んでくれたら嬉しいな


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