スイッチ
「宇美、ちょっと腹減らない?
どこか入ってお茶しよ
プレゼント選び付き合ってくれたお礼に、俺奢るよ」
「本当!?やった!
パンケーキ食べたいなぁ♪」
「はいはい」
私のお願いに笑って返した淳は頭を優しく撫でてくれた
「ベリーベリーパンケーキとミルクティー、チーズバーガーとアイスコーヒーください」
それからショッピングモール内にあるハワイアンチックなオシャレなカフェに移動した私達
淳がテキパキと注文してくれて、ホッと一息ついた
久しぶりにこんな風に電車に乗って買い物に来たからか、思っていたより疲れたみたいだ
「淳はすごいねー」
「何が?」
「だってお昼まで部活行って、それから買い物来て………
私なんてお昼までぐっすり寝てたのに、少し歩いただけでバテちゃってさ、何か部活入れば良かったかな?」
「宇美が部活かぁ……運動部は無理だろ
トロいし」
「ひどい!!」
確かにトロいのは自分が一番よく分かってるけどさ……
「今の微妙な時期に入るのも、結構大変だと思うし
もし入るなら、文化部にすれば?」
「文化部かぁ………」
「ま、無理して入るものでもないと思うし、今のままでもいいんじゃないか?」
「……そうかもね」