スイッチ
困らせてしまったことを謝ろうとした時ーー
「自分でもよく分からないなら、宇美がしたいと思ったことに素直に従えばいいんじゃない?」
聡君が私の目をしっかり見て、そう返してくれた
「したいように、、、」
「うん」
「けどさ、、、それでもし取り返しのつかないことになったら?
望んでたことと全く違うことになったら、、?」
聡君がせっかく返してくれた答えなのに、なんだか悪い想像しかできなくて、そんなどうしようもない応えしか返せない私
「別に、それはそれでいいんじゃない?」
「えっ?」
「だって自分の望まないように動いて取り返しのつかないことになるより、自分が望んで動いて取り返しのつかないことになる方がまだマシじゃないか?」
「……それはそうだけど………」
「ってか、宇美はちょっとネガティヴすぎ!
そんなちょっとやそっとじゃ取り返しのつかないことなんて起きないから!
先に起こってもいないこと心配するより、自分の好きな通りに動いてみろよ!」