声にできない“アイシテル”
―――あー、よっちゃんが大騒ぎするだけのことはあるなぁ。
遠目から見ても、綺麗な顔立ちだって分かる。
だけど、今はその綺麗な顔がものすごく不機嫌で、怖い。
やっぱり私の苦手なタイプだなって思った。
よっちゃんはあっという間にその先輩の事を調べてきて。
次の日には先輩のフルネーム、住んでいるところ、誕生日などの情報を手に入れてきた。
休み時間、みんなの話題は先輩の事ばかり。
中にはわざわざ3-1まで見に行った人もいるみたい。
顔を見てきた子達は
「どこから見てもホントカッコよかったぁ。
ちょっとこわかったけど」
と大はしゃぎ。
佳代子ちゃんに見に行こうって誘われたけど、断わった。
本気で興味ないし。
3年生が卒業するまで、あと半年。
きっと、私と顔を合わせることもないだろう。
遠目から見ても、綺麗な顔立ちだって分かる。
だけど、今はその綺麗な顔がものすごく不機嫌で、怖い。
やっぱり私の苦手なタイプだなって思った。
よっちゃんはあっという間にその先輩の事を調べてきて。
次の日には先輩のフルネーム、住んでいるところ、誕生日などの情報を手に入れてきた。
休み時間、みんなの話題は先輩の事ばかり。
中にはわざわざ3-1まで見に行った人もいるみたい。
顔を見てきた子達は
「どこから見てもホントカッコよかったぁ。
ちょっとこわかったけど」
と大はしゃぎ。
佳代子ちゃんに見に行こうって誘われたけど、断わった。
本気で興味ないし。
3年生が卒業するまで、あと半年。
きっと、私と顔を合わせることもないだろう。