声にできない“アイシテル”
届いた想い
あいつらの姿が見えなくなったところで、俺の背後にいた彼女がゆっくりと息を吐く。
「大丈夫だった?
怪我はない?」
彼女の様子を頭からつま先まで見る。
スカートが少し汚れているけど、傷はなさそうだ。
彼女が“平気です”という意味で、静かに首を振る。
「ごめん。
俺のことで巻き込んだりして」
再び首を横に振る彼女。
大きく深呼吸をして、スカートのポケットからメモとペンを取り出した。
“どうしてここが分かったんですか?”
「3階を歩いていたら、あいつらに連れられてる君を見たんだ」
“そうでしたか。
わざわざありがとうございます。
私ならもう大丈夫ですから、気にしないでください”
ペコリ、とお辞儀をする彼女の肩をつかむ。
「平気じゃないだろ?!
こんなに震えてるのに・・・」
小刻みに揺れ続ける細く小さな肩。
「大丈夫だった?
怪我はない?」
彼女の様子を頭からつま先まで見る。
スカートが少し汚れているけど、傷はなさそうだ。
彼女が“平気です”という意味で、静かに首を振る。
「ごめん。
俺のことで巻き込んだりして」
再び首を横に振る彼女。
大きく深呼吸をして、スカートのポケットからメモとペンを取り出した。
“どうしてここが分かったんですか?”
「3階を歩いていたら、あいつらに連れられてる君を見たんだ」
“そうでしたか。
わざわざありがとうございます。
私ならもう大丈夫ですから、気にしないでください”
ペコリ、とお辞儀をする彼女の肩をつかむ。
「平気じゃないだろ?!
こんなに震えてるのに・・・」
小刻みに揺れ続ける細く小さな肩。