声にできない“アイシテル”
告白が終わっても彼女は瞬きもせず、じっと俺を見つめている。
「あの・・・。
チカちゃん?」
彼女の肩がピクン、と跳ねた。
「俺じゃ・・・ダメ?」
恐る恐るたずねる。
すると、プルプルと首を横に振った。
そして急いでメモにペンを走らせている。
書き終えたメモを、うつむいたままそっと俺に差し出した。
「えっと・・・。
“違うんです。
好きな人の真剣な顔がすごく素敵で、思わず見とれていました”
・・・え?
好きな人?!」
―――それって、それって・・・。
震える指で俺はゆっくりと自分を示す。
少し間があって。
赤い顔をした彼女が、コクンとうなずいた。
イチゴのように真っ赤な顔で。
「あの・・・。
チカちゃん?」
彼女の肩がピクン、と跳ねた。
「俺じゃ・・・ダメ?」
恐る恐るたずねる。
すると、プルプルと首を横に振った。
そして急いでメモにペンを走らせている。
書き終えたメモを、うつむいたままそっと俺に差し出した。
「えっと・・・。
“違うんです。
好きな人の真剣な顔がすごく素敵で、思わず見とれていました”
・・・え?
好きな人?!」
―――それって、それって・・・。
震える指で俺はゆっくりと自分を示す。
少し間があって。
赤い顔をした彼女が、コクンとうなずいた。
イチゴのように真っ赤な顔で。