声にできない“アイシテル”
EVERLASTING
チカの誕生日をあさってに控えた日曜日。
俺は一人で買い物に来ていた。
小山が勧めてくれたアクセサリーショップは、オーナーが趣味の延長で始めた店で。
よくあるジュエリーショップのように威圧感はない。
そして高校生の小遣いでも楽に手が出せる商品が多いというのがありがたい。
指輪のコーナーでしばらく眺めていると、30歳くらいの男の人が店の奥から出てきた。
「プレゼントを探しているのかな?」
プロレスラーみたいに大柄な人だったけど、声がすごく優しかったから話しかけてみた。
「彼女の誕生日プレゼントなんです。
どんなデザインがいいのか迷ってしまって。
お勧めはありますか?」
「彼女は何歳?」
「今度16になります」
「かわいい?
それとも綺麗なタイプ?」
「かわいいです、すごくっ」
俺が即答すると、その人がくすっと笑う。
「君はよほどその彼女が好きなんだな」
「あ、いや。
まぁ・・・」
照れくさくなって頭をかいた。
俺は一人で買い物に来ていた。
小山が勧めてくれたアクセサリーショップは、オーナーが趣味の延長で始めた店で。
よくあるジュエリーショップのように威圧感はない。
そして高校生の小遣いでも楽に手が出せる商品が多いというのがありがたい。
指輪のコーナーでしばらく眺めていると、30歳くらいの男の人が店の奥から出てきた。
「プレゼントを探しているのかな?」
プロレスラーみたいに大柄な人だったけど、声がすごく優しかったから話しかけてみた。
「彼女の誕生日プレゼントなんです。
どんなデザインがいいのか迷ってしまって。
お勧めはありますか?」
「彼女は何歳?」
「今度16になります」
「かわいい?
それとも綺麗なタイプ?」
「かわいいです、すごくっ」
俺が即答すると、その人がくすっと笑う。
「君はよほどその彼女が好きなんだな」
「あ、いや。
まぁ・・・」
照れくさくなって頭をかいた。