声にできない“アイシテル”
「俺、頑張るから」

 真剣にチカを見つめる。


 チカはペンをメモに付けたり離したり、なかなか返事を書き出そうとしない。



「チカとたくさん話がしたいんだ。
 もっと、いろんなことを、遠慮なく話がしたい」


 チカがちょっと息を吐いてから、ペンを動かす。

“私も。
 もっと、もっと、アキ君とお話しがしたい。
 大変だろうけど、頑張ってくれる?”

 チカは期待と不安の入り混じった瞳で俺を見つめる。



「当たり前だろ。
 俺はチカの彼氏なんだから、彼女のために頑張るのは当然だよ」


 腕を伸ばして、チカの頭をクシャッとなでた。



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