声にできない“アイシテル”
クリスマスの約束(前)
どさくさ紛れな報告だったものの、チカのお母さんは俺たちの付き合いを認めてくれた。
本当はもっときちんとした形で挨拶に来るべきだったかもしれないけど。
まぁ、自然な俺たちを見てもらえて、かえってよかったのかも。
しばらく3人で話し、俺は席を立った。
そろそろ帰らないと、おばさんが心配してるだろうし。
チカが玄関の外まで送ってくれた。
「あ、そうだ。
チカ、25日って予定空いてる?」
“空いてるよ。
なんで?”
「叔母さんがさ、おいしいチキンが届くから彼女も招待しなさいって」
“行ってもいいの?”
「もちろん。
叔父さんも叔母さんも大歓迎してくれるよ。
なんたってチカは俺を変えてくれたんだからな」
“私、何にもしてないよ?”
大きな瞳できょとんと見上げてくるチカ。
「チカが分かってなくても、俺が変わったのは事実だよ」
首をかしげて、チカはしきりに瞬きを繰り返す。
そんな彼女の頭を軽くなでる俺。
「25日の夕方に迎えに来るよ。
じゃあね」
“うん。
じゃぁね”
チカに見送られて、俺は家へと向かった。
本当はもっときちんとした形で挨拶に来るべきだったかもしれないけど。
まぁ、自然な俺たちを見てもらえて、かえってよかったのかも。
しばらく3人で話し、俺は席を立った。
そろそろ帰らないと、おばさんが心配してるだろうし。
チカが玄関の外まで送ってくれた。
「あ、そうだ。
チカ、25日って予定空いてる?」
“空いてるよ。
なんで?”
「叔母さんがさ、おいしいチキンが届くから彼女も招待しなさいって」
“行ってもいいの?”
「もちろん。
叔父さんも叔母さんも大歓迎してくれるよ。
なんたってチカは俺を変えてくれたんだからな」
“私、何にもしてないよ?”
大きな瞳できょとんと見上げてくるチカ。
「チカが分かってなくても、俺が変わったのは事実だよ」
首をかしげて、チカはしきりに瞬きを繰り返す。
そんな彼女の頭を軽くなでる俺。
「25日の夕方に迎えに来るよ。
じゃあね」
“うん。
じゃぁね”
チカに見送られて、俺は家へと向かった。