声にできない“アイシテル”
「何だよ、それ・・・」

 初めて聞かされた2人の考えに愕然とする。


「だから、あなた達が付き合っている間くらいは仲良くしてあげようってことだったのよ。
 それがまさか、いまだに付き合っているなんて・・・」

 叔母さんは目を伏せて、眉をひそめた。




「じゃぁ、初めからチカのことは認めていなかったってこと?!
 俺達の結婚の可能性は、最初からなかったってこと?!」


「・・・話が出来ないあの子に、人前に立つ事が多いホテルの社長婦人は務まらんだろうよ」


 叔父さんが決定的なセリフを言った。









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