声にできない“アイシテル”
家のチャイムを押して、出てきたのはお母さんだった。
「こんにちは」
「あら、桜井君。
どうしたの?」
「チカに会いに来ました。
引越ししたのを知らなくって。
ここにいるんですよね?」
俺の話を聞いて、お母さんの顔色が少し曇る。
「・・・ここにはいないわよ」
「え?
もしかして、入院でもしてるんですか?」
お母さんがものすごく驚いた顔になった。
「知らないの?!」
「何をでしょうか?」
俺は首をかしげながら、訊きかえす。
「あの子、留学してるのよ」
「・・・は?」
―――チカが留学?
一言もそんなことを聞いていなかった俺は、お母さん以上に驚く。
「こんにちは」
「あら、桜井君。
どうしたの?」
「チカに会いに来ました。
引越ししたのを知らなくって。
ここにいるんですよね?」
俺の話を聞いて、お母さんの顔色が少し曇る。
「・・・ここにはいないわよ」
「え?
もしかして、入院でもしてるんですか?」
お母さんがものすごく驚いた顔になった。
「知らないの?!」
「何をでしょうか?」
俺は首をかしげながら、訊きかえす。
「あの子、留学してるのよ」
「・・・は?」
―――チカが留学?
一言もそんなことを聞いていなかった俺は、お母さん以上に驚く。