声にできない“アイシテル”
「なら、その手紙はどう説明をつけるんだ?
あの子に別れるつもりがないなら、なぜ荷物を送りつける?」
叔父さんはまっすぐに俺を見る。
「それは・・・」
言葉に詰まってしまった。
言い返すセリフが見つからず、視線が床に落ちる。
チカがどういうつもりで書いたのか、さっぱり分からない。
―――本当に書かれている通りなのか・・・?!
俺は大きく首を振る。
―――馬鹿な。
そんなこと、あるわけないじゃないか。
だけど、きっぱりと否定することも出来ない。
真相を尋ねようにも、チカがいないのだ。
手の中で便箋が音を立てて握り締められる。
―――チカ・・・。
がっくりとヒザを折った俺の肩に、叔母さんがそっと手をかける。
「帰国して間もないから疲れているんでしょ。
今日はもう寝たら?」
「・・・そうする」
ソファーの背に掴まりながら立ち上がり、ふらつく足でリビングを出た。
あの子に別れるつもりがないなら、なぜ荷物を送りつける?」
叔父さんはまっすぐに俺を見る。
「それは・・・」
言葉に詰まってしまった。
言い返すセリフが見つからず、視線が床に落ちる。
チカがどういうつもりで書いたのか、さっぱり分からない。
―――本当に書かれている通りなのか・・・?!
俺は大きく首を振る。
―――馬鹿な。
そんなこと、あるわけないじゃないか。
だけど、きっぱりと否定することも出来ない。
真相を尋ねようにも、チカがいないのだ。
手の中で便箋が音を立てて握り締められる。
―――チカ・・・。
がっくりとヒザを折った俺の肩に、叔母さんがそっと手をかける。
「帰国して間もないから疲れているんでしょ。
今日はもう寝たら?」
「・・・そうする」
ソファーの背に掴まりながら立ち上がり、ふらつく足でリビングを出た。