声にできない“アイシテル”
次の日。
裕子さんはまだ帰ってきてないので、一人で朝ごはんを食べている。
そこに呼び鈴が鳴る。
―――誰だろ?
急いで玄関に向うと、トオルお兄ちゃんだった。
「おはよう」
“どうしたの?”
昨日、食事に行く約束はしたけど。
今からってことはないよね?
お兄ちゃんはなんだか複雑な顔をしていた。
「一緒に来てもらい所があるんだ。
いい?」
言いづらそうに、遠慮がちに告げてくる。
―――来てもらい所?
“いいけど・・・。
10分だけ待ってて”
私は部屋に戻り、大急ぎで出かける支度を始めた。
裕子さんはまだ帰ってきてないので、一人で朝ごはんを食べている。
そこに呼び鈴が鳴る。
―――誰だろ?
急いで玄関に向うと、トオルお兄ちゃんだった。
「おはよう」
“どうしたの?”
昨日、食事に行く約束はしたけど。
今からってことはないよね?
お兄ちゃんはなんだか複雑な顔をしていた。
「一緒に来てもらい所があるんだ。
いい?」
言いづらそうに、遠慮がちに告げてくる。
―――来てもらい所?
“いいけど・・・。
10分だけ待ってて”
私は部屋に戻り、大急ぎで出かける支度を始めた。