声にできない“アイシテル”
大きく息を吸い込んで、顔を上げる。
“アキ君に会ってもいいよ”
もう一度彼に会って、自分の気持ちを整理しよう。
そして今度こそ、自分の口からアキ君にお別れを言おう。
今のアキ君は私の彼だった人物じゃないけど。
それでも、さよならを告げることができたら、自分の気持ちにケリがつく。
そうすれば、彼への想いは素敵な想い出になるはず。
「それでいいの?」
なんとも言えない表情のお兄ちゃん。
“もう!
自分から話を切り出しておいて、今更迷わないでよ!”
私はお兄ちゃんの肩をポン、とたたく。
“大丈夫・・・とは言い切れないけど。
けじめをつけるチャンスだと思うの”
いまだに彼を吹っ切れない私の為に、きっと神様が会わせてくれたんだ。
きちんとお別れできなかった私に与えられた再会。
「そうか・・・」
お兄ちゃんが私の頭をそっとなでる。
「くれぐれも無理しないで。
何かあったら、すぐ俺に言うんだよ」
“うん”
私は小さく笑った。
“アキ君に会ってもいいよ”
もう一度彼に会って、自分の気持ちを整理しよう。
そして今度こそ、自分の口からアキ君にお別れを言おう。
今のアキ君は私の彼だった人物じゃないけど。
それでも、さよならを告げることができたら、自分の気持ちにケリがつく。
そうすれば、彼への想いは素敵な想い出になるはず。
「それでいいの?」
なんとも言えない表情のお兄ちゃん。
“もう!
自分から話を切り出しておいて、今更迷わないでよ!”
私はお兄ちゃんの肩をポン、とたたく。
“大丈夫・・・とは言い切れないけど。
けじめをつけるチャンスだと思うの”
いまだに彼を吹っ切れない私の為に、きっと神様が会わせてくれたんだ。
きちんとお別れできなかった私に与えられた再会。
「そうか・・・」
お兄ちゃんが私の頭をそっとなでる。
「くれぐれも無理しないで。
何かあったら、すぐ俺に言うんだよ」
“うん”
私は小さく笑った。