声にできない“アイシテル”
「なに?」
少し不機嫌に返事をする。
楽しくしゃべっていた所に割り込んでくるといった、デリカシーのないところが女子の嫌いなところだ。
「あ、あの。
桜井君のはちまき、私が用意してもいいかな?」
顔を赤らめながら、恥ずかしそうに今井さんが申し出る。
―――ふぅ、またか。
俺は心の中でため息。
何でだか知らないけど、俺にはちまきを用意するという女子が後を絶たない。
小山いわく、『俺へのアプローチ』らしい。
これがここ最近、女子達が落ち着かない理由だ。
事あるごとに声をかけられ、いちいち呼び止められる。
同級生以外の女子からもだ。
俺からすると、迷惑以外の何物でもない。
「悪いけど、俺の分はもう用意してあるから」
話は済んだとばかりに切り上げると
「えと、じゃぁ。
私のはちまきと交換してくれる?」
更に顔を赤くして今井さんが言った。
少し不機嫌に返事をする。
楽しくしゃべっていた所に割り込んでくるといった、デリカシーのないところが女子の嫌いなところだ。
「あ、あの。
桜井君のはちまき、私が用意してもいいかな?」
顔を赤らめながら、恥ずかしそうに今井さんが申し出る。
―――ふぅ、またか。
俺は心の中でため息。
何でだか知らないけど、俺にはちまきを用意するという女子が後を絶たない。
小山いわく、『俺へのアプローチ』らしい。
これがここ最近、女子達が落ち着かない理由だ。
事あるごとに声をかけられ、いちいち呼び止められる。
同級生以外の女子からもだ。
俺からすると、迷惑以外の何物でもない。
「悪いけど、俺の分はもう用意してあるから」
話は済んだとばかりに切り上げると
「えと、じゃぁ。
私のはちまきと交換してくれる?」
更に顔を赤くして今井さんが言った。