声にできない“アイシテル”
“じゃあ、何が専門なの?”
いい機会だからと、ずっと気になっていたことを尋ねる。
学科でスピーチしたり、研究したり。
私が知っているお医者さんはそんなことはしてない。
「俺の専門はちょっと変わっているんだ。
形成外科って知ってる?」
“形成?
整形外科とは違うの?”
耳慣れない言葉に首をかしげる。
「詳しく言うと違うんだよ。
整形はケガを治すものだけど、形成は失った器官を元通りにするんだ」
なんだか分からないような、分かったような。
改めて首をかしげると、お兄ちゃんはまた苦笑い。
「日本じゃまだなじみがないからね」
“そうだね。
じゃぁ、どうしてそんな特別なお医者さんになろうと思ったの?”
単なる好奇心で尋ねてみた。
その問いかけに返ってきたのは、これまでで一番ってくらい真剣な言葉。
「・・・チカちゃんのためだよ」
“え?”
強いまなざしを向けられ、私は言葉を失った。
いい機会だからと、ずっと気になっていたことを尋ねる。
学科でスピーチしたり、研究したり。
私が知っているお医者さんはそんなことはしてない。
「俺の専門はちょっと変わっているんだ。
形成外科って知ってる?」
“形成?
整形外科とは違うの?”
耳慣れない言葉に首をかしげる。
「詳しく言うと違うんだよ。
整形はケガを治すものだけど、形成は失った器官を元通りにするんだ」
なんだか分からないような、分かったような。
改めて首をかしげると、お兄ちゃんはまた苦笑い。
「日本じゃまだなじみがないからね」
“そうだね。
じゃぁ、どうしてそんな特別なお医者さんになろうと思ったの?”
単なる好奇心で尋ねてみた。
その問いかけに返ってきたのは、これまでで一番ってくらい真剣な言葉。
「・・・チカちゃんのためだよ」
“え?”
強いまなざしを向けられ、私は言葉を失った。