声にできない“アイシテル”
「指・・・輪?」
戸惑う私の左手をトオルさんが取る。
「うん。
ここにはめる指輪だよ」
そう言って、薬指に触れた。
「気が早いかもしれないけど、退院祝いもかねて。
受け取ってくれるよね?」
私はびっくりしてしまって、声が出ない。
―――それって、要はプロポーズってことだよね?
確かに急すぎる気もするけど。
ぜんぜん考えていなかったことじゃない。
いつかはそうなることも踏まえて、トオルさんと付き合うことを決めたのだ。
一つ息を吸って微笑む。
「もちろん。
ね、お医者さんってお給料がいいんでしょ。
お給料3か月分の指輪ってすごい豪華だろうなぁ。
楽しみ」
「これまで頑張って働いてきたからね。
それなりの品物を買って上げられるから、安心して」
はしゃぐ私にトオルさんは苦笑いした。
戸惑う私の左手をトオルさんが取る。
「うん。
ここにはめる指輪だよ」
そう言って、薬指に触れた。
「気が早いかもしれないけど、退院祝いもかねて。
受け取ってくれるよね?」
私はびっくりしてしまって、声が出ない。
―――それって、要はプロポーズってことだよね?
確かに急すぎる気もするけど。
ぜんぜん考えていなかったことじゃない。
いつかはそうなることも踏まえて、トオルさんと付き合うことを決めたのだ。
一つ息を吸って微笑む。
「もちろん。
ね、お医者さんってお給料がいいんでしょ。
お給料3か月分の指輪ってすごい豪華だろうなぁ。
楽しみ」
「これまで頑張って働いてきたからね。
それなりの品物を買って上げられるから、安心して」
はしゃぐ私にトオルさんは苦笑いした。