声にできない“アイシテル”
「あ~、かったりぃ」
もう一つ大きなあくびをして周りを見回すと、テニスコートでチョコチョコ動いているあの子が目に入った。
小柄だからか、思っていたよりもすばしっこい。
他の女子よりも背の低いあの子が走り回る様子はリスやハムスターのようで微笑ましい。
ふっ、と口元が緩む。
「何、見てんだ?」
小山が俺と同じほうに顔を向ける。
「ああ、チカちゃんか。
・・・お前、何でチカちゃん見て笑ったんだ?」
「え?
俺、笑ってたか?」
自分ではそんなつもりがなかったから、言われてびっくりする。
「ニコニコって感じじゃなったけどな。
なんていうか、目が優しいって言うか」
「あー。
あの子、小さくてクルクル動きまわっているだろ?
なんか小動物みたいで可愛いなぁって」
俺のセリフを聞いて、今度は小山がびっくりする。
「桜井が女子のことを可愛いって言うの、初めて聞いた・・・」
目を大きく開いて、口はだらしなく半開きになっている。
もう一つ大きなあくびをして周りを見回すと、テニスコートでチョコチョコ動いているあの子が目に入った。
小柄だからか、思っていたよりもすばしっこい。
他の女子よりも背の低いあの子が走り回る様子はリスやハムスターのようで微笑ましい。
ふっ、と口元が緩む。
「何、見てんだ?」
小山が俺と同じほうに顔を向ける。
「ああ、チカちゃんか。
・・・お前、何でチカちゃん見て笑ったんだ?」
「え?
俺、笑ってたか?」
自分ではそんなつもりがなかったから、言われてびっくりする。
「ニコニコって感じじゃなったけどな。
なんていうか、目が優しいって言うか」
「あー。
あの子、小さくてクルクル動きまわっているだろ?
なんか小動物みたいで可愛いなぁって」
俺のセリフを聞いて、今度は小山がびっくりする。
「桜井が女子のことを可愛いって言うの、初めて聞いた・・・」
目を大きく開いて、口はだらしなく半開きになっている。