いざ、2次元の世界へ


「まず最初に起きた異変はなんだったかな」


人差し指をほおに当てながら、可愛らしく考える。


「そうだ…他校のヤンキーが学校に乗り込んできたこと。生まれてからずっとこの地域に住んでいる僕だけど、そのヤンキーたちは、全く見たことない制服で、誰だろうって疑問に思うとともに、恐怖を感じたよ」


そんなことあったっけ、とでも言うように首を傾げている2人。


「しかも、タイガくんの知り合いだとか言うんだよ、そいつら。一方のタイガくんは、ぽかんとしてたし!」


「…だって、知んねぇ奴だったから」


タイガがぼそっとつぶやくが、カエデの耳には届いてないようで、話を続けた。


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