いざ、2次元の世界へ


「それから1週間くらいが経ったとき、またヤンキーが来た。今度は、なんだっけ? あ、そうそう…アンナをナンパしに来たんだよ。覚えてるよね? 僕ら3人でここに入ったもん」


あ…それ、原作にもあった。


初めて会話が通じるような気がして、なんだか嬉しくなる。


「でもそのときは、『ここは僕の部屋だー』とか言ってなかったね」


「そういえば、確かに! なんでだろ…校長先生とはこのころからもうすでに仲良かったはずなのに」


ソウスケの言葉に、頭を悩ませるカエデ。


それもきっと、この謎が解けたときに分かるような気がするから、とりあえず後回しにする。


「だけどよ、アンナってナンパされるほど可愛いか!?」


「うわ、なにそれ。タイガくんひどーい!」


そうじゃなくて、とタイガが一生懸命弁解しているが、確かに私もそう思う。


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