いざ、2次元の世界へ
だが…そこにあるすべてのものが、平面的であるのだ。
空間こそ立体ではあるが、人も草も建物でさえも、白黒でペラペラの紙でできているのだ。
私は思わず恐怖を感じた。
確かに、2次元の世界へ行けたらなと思ったことはある。
いっそのこと、ウィーユーの登場人物たちに囲まれて学校生活を送ってみたいとも。
学校生活?
そのとき、ふと自分の衣服が気になり、目線を下に向ける。
すると、私が着ていたのは、いつもの私服ではなく、ウィーユーの学校の制服だったのだ。
細かいところまですべて再現されていて、まさに原作とそっくりである。