いざ、2次元の世界へ


「私、あなたとなんにも接点ありませんよ? 話したのだって、今日が初めてだし」


「だからいいんです。確かに、2次元と3次元は永遠に混ざらない関係だったかもしれません。でも、だからこそ南さんが来てくれたから、この世界は修復しようとしているんです。話したことは今日が初めてでしたが、南さんはずっと3次元の世界で私たちを見守ってくれていたのでしょう? なら、どんな答えになってもあるとしても、私はそれを受け入れられる覚悟があります」


さっきとは違う真剣な眼差し。


こんなに長々と話すことが出来るなら、引きこもりだってしないし、自分で決められるはずなのに。


だけど、断るわけにはいかない。


私がやらなきゃいけない。


「…じゃあやってみるよ」


「ありがとうございます!」


…とは言ってみたものの、冷静になって考えると、この状況がアブノーマルすぎて、訳が分からない。


どうして私が見知らぬヒロインの告白相手を決めなければならないのだろう。


明らかに不自然すぎる。


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