いざ、2次元の世界へ


「私はね───」


目を閉じて、深呼吸をする。


誰を選んだら正解かなんて、そんなのはない。


答えのない問いに、目が回りそうだ。


でも、私は信じているから。


君を……











「カエデ、君にする」


「ふえっ……!?」


目の前のその人は、かなり驚いているが、嬉しさを隠せないようで顔が赤く染まり、目からは涙が溢れ出てきている。


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