いざ、2次元の世界へ


「本当に、カエデでいいのね?」


お母さんが聞いた。


その手には、メモ帳が握られている。


「私じゃなくて、アンナに聞いてよ。これからの未来は、アンナが自分自身で切り開いていくことになるんだからさ」


ね、とアンナに顔を向けると、はい、と笑顔が返ってきた。


「私は、南さんが誰を選ぼうが、文句はありません。カエデという答えは正直意外でしたが、頑張って幸せになります。2人で、どんなことでも乗り越えてみせます!」


「そう…分かったわ。でも、まさかカエデにするとはねぇ。キャラクター人気投票でも、3位だったのに」


「それは、関係ないでしょ!」


私が突っ込むと、キャラクター人気投票の存在を知らなかったカエデが驚きを示す。


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