いざ、2次元の世界へ


だけど、1つだけ消えなかったものがある。


あのとき残した2人のしるし。


とてつもなく小さいが、原稿用紙にきっちりと書かれていた。


きっと、今までに発売された単行本にも書いてあるのだろう。


子供の頃の約束だとか言って、無理矢理設定を作るような気がする。


けれど私は、それでもいいと思う。


あの世界が変わったのなら。


彼らに未来があるのなら。


学校へ行く準備をして、空へそっと願った。


< 73 / 74 >

この作品をシェア

pagetop