絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
10回目
朝が来て目を覚ますと体中が痛くなっていた。
ずっと体育館の床で眠っていたから、あちこちが痛む。
無理矢理体を起こして周囲を見回すとみんな中尾君から少し離れて座っているのがわかった。
昨日から状況はなにも変わっていないようだ。
酒本君の姿を探してみると、クラスの一番後ろで鼻を押さえている姿が見えた。
昨日のパンチで鼻が傷ついているみたいだ。
自分が今までやって来たことのツケが回ってきたのだ。
酒本君を同情している生徒は、きっと1人もいないだろう。
あたしはすぐに酒本君から視線をそらし、彩美と2人でステージ上に出されている朝食を取りに行った。
「2人とも、おはよう」
朝食も持って移動していると、マキヤがそう声をかけて来た。
その手にはパンをお茶が握られている。
「お、おはよう……」
普段は会話をしないマキヤに話しかけられて、彩美は驚いた表情を浮かべている。
「おはよう」
あたしはできるだけ自然な感じでそう言った。
ずっと体育館の床で眠っていたから、あちこちが痛む。
無理矢理体を起こして周囲を見回すとみんな中尾君から少し離れて座っているのがわかった。
昨日から状況はなにも変わっていないようだ。
酒本君の姿を探してみると、クラスの一番後ろで鼻を押さえている姿が見えた。
昨日のパンチで鼻が傷ついているみたいだ。
自分が今までやって来たことのツケが回ってきたのだ。
酒本君を同情している生徒は、きっと1人もいないだろう。
あたしはすぐに酒本君から視線をそらし、彩美と2人でステージ上に出されている朝食を取りに行った。
「2人とも、おはよう」
朝食も持って移動していると、マキヤがそう声をかけて来た。
その手にはパンをお茶が握られている。
「お、おはよう……」
普段は会話をしないマキヤに話しかけられて、彩美は驚いた表情を浮かべている。
「おはよう」
あたしはできるだけ自然な感じでそう言った。