絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
宮田君が引きずられるようにして部屋へと移動させられていく。


「いやだ……! いやだ!! その部屋には入りたくない!!」


声を荒げ、子供のように地団太をふむ。


その足元に水がボトボトと落ちて広がって行くのが見えた。


失禁したのだ。


恐怖で表情を歪ませて、必死で抵抗している。


が、2人がかりで透明な部屋の中へと入れられてしまった。


宮田君が泣き叫びながら壁を叩く。


ドアを開けようとするが、すでに固く閉ざされていてびくともしない。


「こんなの……ひどいよ……」


彩美が涙を流しながらそう言った。


「そうだよ。でも、これが<mother>のやり方なんだよ」


あたしは彩美の手を握る事なく、そう言った。
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