絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
☆☆☆
うっすらと覚えていた事がある。
目の前で血が飛び散って、人の叫び声が聞こえてきていた。
あたしは自分の胸から火が出ているような感覚で、目の前に手を伸ばした。
手に触れたそれがなんなのか理解できないまま、ただひたすらに攻撃していた。
なにかがあたしの体に当たったような感覚があったけれど、痛みなんて感じなかった。
ただ体中が熱くて叫んでも叫んでも足りなくて、涙が出るほどの快楽を覚えていた……。
ふと気が付けば、あたしは透明な部屋の中にいた。
自分の手に視線を落とすと血が付いている。
部屋の床も壁も血まみれになっていて、未咲ちゃんが倒れているのが見えた。
歩み寄ろうとしたけれど、その目から眼球が零れ落ちているのが見えて足を止めた。
どうやら未咲ちゃんは死んでしまったようだ。
……なんで?
頭が全くついて行かない。
そんなあたし1人置き去りにするように、マキヤが晴斗君へ攻撃を始めていた。
それを見てハッと我に返る。
そうだ、殺し合いの途中だったんだ。
未咲ちゃんは死んだ。
次は晴斗君を殺す番なんだ。
そう思うと、咄嗟に体が動いて晴斗君の両腕を掴んでいた。
うっすらと覚えていた事がある。
目の前で血が飛び散って、人の叫び声が聞こえてきていた。
あたしは自分の胸から火が出ているような感覚で、目の前に手を伸ばした。
手に触れたそれがなんなのか理解できないまま、ただひたすらに攻撃していた。
なにかがあたしの体に当たったような感覚があったけれど、痛みなんて感じなかった。
ただ体中が熱くて叫んでも叫んでも足りなくて、涙が出るほどの快楽を覚えていた……。
ふと気が付けば、あたしは透明な部屋の中にいた。
自分の手に視線を落とすと血が付いている。
部屋の床も壁も血まみれになっていて、未咲ちゃんが倒れているのが見えた。
歩み寄ろうとしたけれど、その目から眼球が零れ落ちているのが見えて足を止めた。
どうやら未咲ちゃんは死んでしまったようだ。
……なんで?
頭が全くついて行かない。
そんなあたし1人置き去りにするように、マキヤが晴斗君へ攻撃を始めていた。
それを見てハッと我に返る。
そうだ、殺し合いの途中だったんだ。
未咲ちゃんは死んだ。
次は晴斗君を殺す番なんだ。
そう思うと、咄嗟に体が動いて晴斗君の両腕を掴んでいた。