絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
マキヤが踏みつけるたびに晴斗君の体はビクンッ! ビクンッ!と、まるで打ち上げられた魚のように跳ねた。


それでもなかなか死なない。


人間はなんて頑丈な体をしているんだろう。


耐えかねて、あたしは晴斗君の首に手をかけた。


疲れ切っている晴斗君は抵抗をしない。


両手に前体重を乗せて首を絞めはじめた。


晴斗君の首はガッシリとしていて、太くて筋肉質だ。


そんな首を絞め続けるのは大変だった。


痙攣を始める晴斗君を見ないようにキツク目を閉じて力を加え続ける。


やがて、晴斗君は痙攣すら止めてとうとう動かなくなったのだった。
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