絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
外
酒本君は部屋の中でピクリとも動かなかった。
3人から交互に攻撃を受けて、完全に白目をむいている。
その隣に倒れているのは浅見君と高北君だ。
2人とも顔中から血を流していた。
残った原田君は茫然としてその場に立ち、肩で呼吸を繰り返している。
その拳は血まみれだ。
酒本君が動かなくなってすぐに煙の効果が切れたのに、原田君は1人げ攻撃を続けていた。
目に涙を浮かべて、叫び声を上げながら浅見君と高北君を殺したのだ。
2人は最初から抵抗する気なんてなかったようで、やられるがままだった。
「やるじゃん、原田」
部屋から出て来た原田君へ向けて中尾君がそう言った。
「だよね、あたしたちがいなかったらイジメられてたくせに」
亜弥ちゃんは吐き捨てるようにそう言った。
原田君は涙をぬぐい、無言のまま元の場所に座った。
「でもまぁ感謝するよ。酒本を殺してくれたから」
「だよね! 酒本の顔見た? ぶっさいくな顔が血まみれになってくの、ウケたよね」
亜弥ちゃんがそう言い、大きな声で笑い始めた。
みんな、青い顔をしてうつむいている。
クラスでイジメが合ったことを知っていて見て見ぬふりをしていた。
それが、恐怖となって自分自身に降りかかってきている気分だ。
3人から交互に攻撃を受けて、完全に白目をむいている。
その隣に倒れているのは浅見君と高北君だ。
2人とも顔中から血を流していた。
残った原田君は茫然としてその場に立ち、肩で呼吸を繰り返している。
その拳は血まみれだ。
酒本君が動かなくなってすぐに煙の効果が切れたのに、原田君は1人げ攻撃を続けていた。
目に涙を浮かべて、叫び声を上げながら浅見君と高北君を殺したのだ。
2人は最初から抵抗する気なんてなかったようで、やられるがままだった。
「やるじゃん、原田」
部屋から出て来た原田君へ向けて中尾君がそう言った。
「だよね、あたしたちがいなかったらイジメられてたくせに」
亜弥ちゃんは吐き捨てるようにそう言った。
原田君は涙をぬぐい、無言のまま元の場所に座った。
「でもまぁ感謝するよ。酒本を殺してくれたから」
「だよね! 酒本の顔見た? ぶっさいくな顔が血まみれになってくの、ウケたよね」
亜弥ちゃんがそう言い、大きな声で笑い始めた。
みんな、青い顔をしてうつむいている。
クラスでイジメが合ったことを知っていて見て見ぬふりをしていた。
それが、恐怖となって自分自身に降りかかってきている気分だ。