絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
「俺も、その話にまぜてくれよ」
そう言ったのは木村星(キムラ セイ)だった。
彼は中尾君や山口君と仲が良く、それが原因で同じようにいじめられていた。
「俺は酒本に全裸の写真を撮られたんだ。マジックで童貞って書かれてさ」
「マジで? その写真どうなったの?」
亜弥ちゃんが聞く。
「俺のスマホの番号と一緒にネットにばらまかれた」
「サイテーじゃんそれ、探せば見つかるんじゃねぇの?」
中尾君はそう聞く。
「たぶんな。消しても消しても追いつかないから」
まるでなんでもないような口調で木村君はそう言った。
きっと、それ以上の経験をしてきているからだろう。
「ここから出たら画像探してみようよ!」
亜弥ちゃんが楽しげにそう言うと、木村君も「別にいいよ」と、笑いながら頷いた。
「なぁお前らはなにも知らなかったんだよな。俺たちが酒本と正木のストレスのはけ口になってやってたのに、何も知らずに学校来てたんだよな」
中尾君が誰ともなくそう言った。
あたしは何も言う事ができず、彼らから視線をそらせてしまった。
「お前らもあいつらと同類だ。死んじまえ」
中尾君の冷たい声が、体育館内に響き渡ったのだった。
そう言ったのは木村星(キムラ セイ)だった。
彼は中尾君や山口君と仲が良く、それが原因で同じようにいじめられていた。
「俺は酒本に全裸の写真を撮られたんだ。マジックで童貞って書かれてさ」
「マジで? その写真どうなったの?」
亜弥ちゃんが聞く。
「俺のスマホの番号と一緒にネットにばらまかれた」
「サイテーじゃんそれ、探せば見つかるんじゃねぇの?」
中尾君はそう聞く。
「たぶんな。消しても消しても追いつかないから」
まるでなんでもないような口調で木村君はそう言った。
きっと、それ以上の経験をしてきているからだろう。
「ここから出たら画像探してみようよ!」
亜弥ちゃんが楽しげにそう言うと、木村君も「別にいいよ」と、笑いながら頷いた。
「なぁお前らはなにも知らなかったんだよな。俺たちが酒本と正木のストレスのはけ口になってやってたのに、何も知らずに学校来てたんだよな」
中尾君が誰ともなくそう言った。
あたしは何も言う事ができず、彼らから視線をそらせてしまった。
「お前らもあいつらと同類だ。死んじまえ」
中尾君の冷たい声が、体育館内に響き渡ったのだった。