絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
ラストバトル
そして、ついに昼が来た。
あたしは昼食もそこそこに済ませてステージ上を見ていた。
残っている生徒たちは9人。
半端な人数だから<mother>がまた人数のルールを変えて来るかもしれない。
その覚悟を持って、男が現れるのを待った。
「朱里、ねぇあたしたち友達だよね?」
加奈ちゃんが突然そんな事を言い出してあたしは戸惑ってしまった。
「と、突然なに?」
加奈ちゃんとは2年生に上がってから仲良くなって、彩美と3人で行動することも多くなった。
友達かと聞かれれば、肯定するしかない。
「だって……なんだかさっきなら胸騒ぎがして……」
加奈ちゃんはそう言い、胸の辺りをさすった。
「だ、大丈夫だよ」
どんな胸騒ぎなのか聞きたくはなかった。
加奈ちゃんとあたしがバトルで対戦相手になる可能性は高い。
しかもあたしは1人シラフで戦うのだ。
余計な情は持たない方がいい。
「ねぇ朱里……」
加奈ちゃんが更に何かを言いかけた時、ステージ上に男が現れた。
あたしはホッとして視線をステージへと向ける。
「おまたせしました! ついに14回目のバトルの時間です!」
加奈ちゃんがその言葉に体を震わせた。
あたしは昼食もそこそこに済ませてステージ上を見ていた。
残っている生徒たちは9人。
半端な人数だから<mother>がまた人数のルールを変えて来るかもしれない。
その覚悟を持って、男が現れるのを待った。
「朱里、ねぇあたしたち友達だよね?」
加奈ちゃんが突然そんな事を言い出してあたしは戸惑ってしまった。
「と、突然なに?」
加奈ちゃんとは2年生に上がってから仲良くなって、彩美と3人で行動することも多くなった。
友達かと聞かれれば、肯定するしかない。
「だって……なんだかさっきなら胸騒ぎがして……」
加奈ちゃんはそう言い、胸の辺りをさすった。
「だ、大丈夫だよ」
どんな胸騒ぎなのか聞きたくはなかった。
加奈ちゃんとあたしがバトルで対戦相手になる可能性は高い。
しかもあたしは1人シラフで戦うのだ。
余計な情は持たない方がいい。
「ねぇ朱里……」
加奈ちゃんが更に何かを言いかけた時、ステージ上に男が現れた。
あたしはホッとして視線をステージへと向ける。
「おまたせしました! ついに14回目のバトルの時間です!」
加奈ちゃんがその言葉に体を震わせた。