絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
根源
校長室に招き入れられたあたしたちは、ソファに座らされてもずっと落ち着かなかった。
あたしたちの姿を見た校長は目を見開いて驚いている。
『何があった?』
そう聞かれて、あたしたしは最初嘘をついていた。
けれどすぐに気が付いたんだ。
この男の人が<mother>の人間なら嘘をついてもすぐにバレてしまうと言う事に。
同時に『何があったのか』ということも、すべて知っているということも。
これはあたしたちから校長に真実を言えと言っているのだ。
『恐れる必要はない。この校長は<mother>の上得意さまだ』
男がそう言うと、校長は苦笑いを浮かべた。
上得意という言葉の意味はわからなかったけれど、正直に話すべきだと言う事は理解できた。
あたしたちは今まで酒本と公恵から受けて来たイジメについて話はじめた。
思い出したら吐き気が込み上げてくるようなことでも、校長もスーツの男も表情1つ変えずに聞いていた。
あたしたちの目からはいつの間にか涙があふれ出し、声を荒げ、テーブルを叩きつけながら話をしていた。
目の前にいるのが誰かなんて関係なかった。
今まで我慢してきたものが一気に溢れ出していく。
すべてを話終えたころには、すっかり外は暗くなっていた。
『なるほど、それはおもしろい』
ようやく喋ったと思ったら、スーツの男はそんな事言ったのだ。
あたしたちの姿を見た校長は目を見開いて驚いている。
『何があった?』
そう聞かれて、あたしたしは最初嘘をついていた。
けれどすぐに気が付いたんだ。
この男の人が<mother>の人間なら嘘をついてもすぐにバレてしまうと言う事に。
同時に『何があったのか』ということも、すべて知っているということも。
これはあたしたちから校長に真実を言えと言っているのだ。
『恐れる必要はない。この校長は<mother>の上得意さまだ』
男がそう言うと、校長は苦笑いを浮かべた。
上得意という言葉の意味はわからなかったけれど、正直に話すべきだと言う事は理解できた。
あたしたちは今まで酒本と公恵から受けて来たイジメについて話はじめた。
思い出したら吐き気が込み上げてくるようなことでも、校長もスーツの男も表情1つ変えずに聞いていた。
あたしたちの目からはいつの間にか涙があふれ出し、声を荒げ、テーブルを叩きつけながら話をしていた。
目の前にいるのが誰かなんて関係なかった。
今まで我慢してきたものが一気に溢れ出していく。
すべてを話終えたころには、すっかり外は暗くなっていた。
『なるほど、それはおもしろい』
ようやく喋ったと思ったら、スーツの男はそんな事言ったのだ。