絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
「じゃぁ国に言えばよかったじゃん! 知ってたんでしょ!? 知ってたのに、なんで言わないの!!」
彩美がまた自分の頭をかきむしり、叫んだ。
「彩美……」
彩美だって体内にチップを埋め込まれている。
<mother>にとって不利になる事をしようとすれば、どうなるのか、もう理解しているはずだ。
それなのに、これほどまで取り乱している。
「彩美、あたしたちは<mother>で使われているゲームのコマなんだよ? なにもできないに決まってるでしょ?」
そう言うと、彩美が顔を上げてあたしを見た。
その目は鋭く吊り上がっている。
「さすがは経験者だよね。切り替えが早くて羨ましいよ」
彩美はトゲのある口調でそう言い、あたしから視線を外したのだった。
彩美がまた自分の頭をかきむしり、叫んだ。
「彩美……」
彩美だって体内にチップを埋め込まれている。
<mother>にとって不利になる事をしようとすれば、どうなるのか、もう理解しているはずだ。
それなのに、これほどまで取り乱している。
「彩美、あたしたちは<mother>で使われているゲームのコマなんだよ? なにもできないに決まってるでしょ?」
そう言うと、彩美が顔を上げてあたしを見た。
その目は鋭く吊り上がっている。
「さすがは経験者だよね。切り替えが早くて羨ましいよ」
彩美はトゲのある口調でそう言い、あたしから視線を外したのだった。